20代後半の恋を気まぐれに書きました。

その冬最後の雪が降った日

私たちは出会った


それは一瞬のすれ違いで

でも記憶に残るには充分な時間


まだ12歳だった


それから2ヶ月

中学校の入学式で再会し

それぞれの季節に想いを重ね

3回ずつ巡った春


また別々の道を歩き始めた

周りの大人たちは

愛を語るのは早すぎると笑っていた



あれから12年

いつの間にか21世紀が始まっていた