十六歳になった イソラ
彼女が最近になって考えるのは、
一緒に生まれてくるはずだった
彼女の片割れたちのこと。
目を瞑り、考える。
もしも彼らが生きてたら…
だから、目を開くとそこに
ふたりの少年がいたから彼女は驚いたのだった。