されど終わらないこの闇を、

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力を以て闇を狩る《削除者》、支倉機関。闇との狭間の世界で戦うことを決意した者たちが織りなす現代ホラーファンタジックアクション小説。日々更新。第一章完結しました。

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その都市に蔓延ってるのは、あらゆる意味での闇だった。

澱んだ空気、抑圧、悪意、恐怖、死、殺意、嫉妬、欲情、絶望、病、嫌悪、孤独、不信、そして憎悪と、それと紙一重の愛。


あらゆる種類の闇が淀み、混ざり合い、フラクタルな闇を形成している。


人はそれを知っていながら、本能的に目を逸らす。

その闇の向こうに、「何か」が産まれているのを知っているからこそ目を逸らす。

人はそれの浸食に怯え、そこに死という終焉の影を見る。


必然的に、必要だった。

目を逸らすことをせず、(あるいは許されず)

「何か」を狩る存在が。(あるいは贄なのかもしれない)


ーーー…「支倉機関について」機関長・八坂継臣の言葉より抜粋