これは、私とアオイが初めて会った時の話である。
当時、アオイは13歳。私は10歳だった。
すでに、派手なドレスを着てさまざまな社交の場に出ていた私は、正直同じ年ごろの人間よりは大人である自信があったし、悪戯さえしたことがなかった。
そんないやに大人び、鼻を得意満面に高々と伸ばしていたころ、あいつと会った。