奈落の楼閣に吹く風

作者腐亭四迷

お金など持っていない。


人を愛した事がない。


友人など一人もいない。


社会を恨み、孤独に生きる青年が信ずる者は


ただ神と破壊のみ。


そんなテロリストとして生きる一人の青年に課せられた使命は、


東京を爆破し、血の海と化すことだった。