あの日僕は、夢から覚めることができなくなった。
夢の世界の僕は創造者。
好きなものをつくることができる。
夢の世界の住人はそんな僕をうらやましがる。
これは、僕の夢なのだから僕にしかできないことなの
だ。
そんな僕はその世界の王に世界を任せられた。
「あなたの目が覚めると私たちも、世界も消えてしま
う。だからどうか、目を覚まさないでほしい」、と。
それでも僕は、帰りたかった…
これが夢だと知っていても。