うのたろう

かわいい初恋……らしきもの
かわいい作品だった。

内容は、恋をしたことのない少女が「初恋らしきもの」をするといったもの。

「らしきもの」という表現をしたのは、主人公・優がこの感情を作品の最後まで理解しなかったからだ。

長身(というには規格外なほどのサイズ)の主人公・優。

性格も放課後に男子生徒に混ざりサッカーをやってしまうといった感じの少女である。

ある日、優はサッカーボールが直撃して、保健室に運ばれる。

運んでくれたのはボールを直撃させた張本人・イケメンの藤山だ。

以来、優は藤山のことを意識するようになる。

が。
恋をしたことがない優には、その感情がよくわからない。

物語の最後はハッピーエンドでしめくくられる。

中高生の少女たちなら、かなり好きな作品なのではないだろうか。

「自分もこんな恋したいな」

そんなふうに思わせてくれる、かわいい作品だった。