異能力症候群

作者Mya

20XX年、夏の日


雲一つ無い空から落ちた雷が

ある小さな村を、――消した。


村があったはずの、焼け野原には、たった一人、少女が呆然と立ち尽くしていた


「わたしが、やったんだ…」


少女は何も見ることのできなくなった瞳から、一筋、涙を流した


*


その事件以来、政府直下の学会に何件も異例の情報がよせられるようになる


『子供が、不思議な力を持った―』


その後、政府によって半強制的に回収された子供達は、「ガッコウ」という場所に収容された


不思議な力について、研究されるために―




そのガッコウの中で、世間には決して知られることのない、苦しみとの抵抗と自由を求める少女たちの物語―