愛しい君へ。

作者麻里

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私の夫、保の秘密。


それはノートにすべて書かれていました。


6年前から綴られたそのノートを受け取ったとき。


保はこの世にいなかった。



「最愛なる麻里。

俺の妻であり、俺の遺伝子をこれから産んでくれる愛しい君へ。

言い尽くせないほどの感謝をここに綴ります。」



そう書かれて始まったノート。


夫が残した遺書にしては長すぎる手紙でした。