きたみ まゆ

不器用さが切ない
誰もいない放課後の教室
静まり返った図書室
重苦しい灰色の空

暗い雰囲気の中でひとり葛藤する千春と
ふと甦る甘い記憶とのギャップが切なくて
胸が痛くなりました。

もどかしいくらい不器用で一途な千春が
蓮のためについたたくさんの嘘に対して
最後に蓮がついた可愛らしい嘘

ふ、と微笑んでしまうような素敵なラストで
本当に読んでよかったです。

素敵な小説ありがとうございます