涼音
不器用で切ない想い
誰よりも連ちゃんを想っていて、一緒にいたいと願っているのに、彼女に嫌われるための嘘をつき続ける千春くんの真意が知りたくて一気に読みました。
千春くんは、ずっと一人で悩み、葛藤していたんですね。
それがあまりにもつらく、苦しくて、すごく胸が痛くなりました。
でも、彼女を想うがためについた嘘は、不器用でもどかしい、千春くんの純粋な気持ちだったんですね。
作品全体が暗い空気に包まれていましたが、それが千春くんの心情にとても合っていたし、空の描写も素晴らしかったです。
それがラストシーンで一筋の光が射し込み、連ちゃんの「嘘」で締め括られていたのが本当に素敵でした。