琴宮棄聞
意外にドラマチック?
一連の作品を順番に読ませてもらっているが、今までの中では最も壮大なスケールで描かれているのではないだろうか?
特に28年前の事件に繋がる辺り、しかも主役の妃守は違う事件を考えていたりと、なかなかすんなりと解決に結び付かない。
すんなりと結び付かないから、惨劇が惨劇を生んでしまう。
その辺りの展開も手に汗握るといったところか?
第四編集部の面々が個性的でなかなか楽しませてくれる。
仄かに思いを寄せていたり、それに気付かなかったり、ただホラーとは一線を画した部分があり、普通の読み物としても充分に耐えうる作品だと思う。
ただ主役だと思われた人間が重症をおったり、亡くなったり、誰が主役なのだか分からないところはちょっと……。
最終的にはやはり第四編集部編集長の妃守が主役って事でいいのかな?
という事で★4.5……ってのはないから、四捨五入で甘同じ★五つ!