星空に手をのばして

作者美桜香

「色々迷惑かけちゃったね」

「・・・・」


「・・あたし、もう行くね」

「さよう・・なら。。」


叶太朗(きょうたろう)は何も言わなかった。ただベンチに座って下を向くだけ。。


あたしは立ち上がって、くるりと叶太朗に背を向けて歩き出した。

雪の降る寒い星空の綺麗な夜。

あたしたち二人の関係は終わりを告げた。