むにえな
花の少女
これは花の名前を持つ少女の物語。
桜舞い散る雰囲気の話。
ストーリーは一本道で、序盤で予想のつくものでした。
主人公が少女に惹かれる経緯も、主人公の生活観が変わる理由も、よく分かりませんでした。
が、少女の笑顔での約束には、心打たれます。
既に賽は投げられていても、少女のいまわの際の心遣いは、美しいものでもあります。
主人公には見せなかった、悲しい、優しさ。
それは主人公の心に負担になるかもしれません。
少女は、最期は少年と過ごした方がお互いによかったのかもしれません。
主人公の彼の、今後が気になります。
桜が儚く舞い散った後でも、意味の有無なんて気にならないほどに、それは綺麗なものなのでしょう。