理香

美談にしてはならない
モンさんの詩と、実在の人物だと言う記述を読み、感じたことは
「美談にしてはならない」
との思いです。


自己犠牲の精神は尊いものです。
誰かのために、何かのために、粉骨砕身努力する姿は美しいと感じます。


しかし、戦争を遂行するにあたり、当時の軍部は徹底的な情報統制をとっていました。

「靖国の母」「忠君愛国の兵士」「虜囚の辱めを受けるな」「一億玉砕」

彼らの死は、決して美談にしてはならないと思います。

痛みを痛みとして感じられないほど
家族への愛を上回る国への愛を、現代人であるわたしには
洗脳としか思えません。

同時に彼らの死によって贖われ守られた、今の日本と言う国に自分自身が生きる事実も
重く重く受け止めたいです。

改めて考えるキッカケを与え下さった、この詩と作者に感謝します。


理香