幸彦
現代タイムトリップもの
非常に良質なSF作品。
変に悪役が出てきたり、宇宙人やら他の超能力者が出て来ないところが好ましい。
また、余計な人間関係を最低限に抑えた流れも読みやすくしているのでしょう。
病室、コクピット、アメリカ、青森、と、舞台変移もスムーズで厭味がないです。
ラストの意外性は薄かったが、それを補うリアルかつ平易な文体が読後感をよいものにしています。
物語として非常に続編が望まれますが、逆にあればこの話自体の質が低下しそうなので、やはりここで止めておくのがよいと思われます。
SFを読まない人にもお勧めの作品です。