ひとつぶのなみだ

作者歌衣

あたしには、悩みがあった。



確かに不便なことはたくさんあるけど、


別にいいやって思った。




けど、あたしはあなたに会って、恋をする。




あたしの知らなかったこと、


あなたがたくさん教えてくれたの。


あなたからたくさん知ったこと、


そんなの数え切れないぐらいあるんだよ。








あたしは始めて“世界が見たい”と思った。



これは目が見えない女の子の恋のお話。