狼な先輩がなぜか気になる美櫻ゆずは毎日のように屋上に足を運ぶ。冷たくても優しいところがある先輩との“いつも”はそう長くは続かなくてーーヒロインが頑張ります。
「言っとくけど、俺はお前のこと、絶対好きにならないから」
「…泣いてんの」
「しつこい。面倒くさい。
……ついてくんなってば」
狼に、恋した。
「じゃあ言っとくけど、あたしは絶対諦めないから!」
ーーーーなんて、宣言しちゃったけど、
そんな簡単にいかないないよねー……。うん。どうしよう。
ーー先輩と、後輩のおはなしです。
屋上の狼