シャドウ   作:mikki

作者喃々亭

 

古来インドでは、全ての生物は生と死を繰り返す「輪廻」が信じられてきた。


それは、霊魂が他の生を受け、さ迷い、世界を巡ること。



前世でどのような行いをしたのか、その者の人生は決まる。


強い欲望を持ち、他者への妬みや恨みが強い者が送られる世界。それが「餓鬼」。


多くの善行を積んだ者だけが送られる世界。それは「天」。


もしそんな世界が本当にあるとしたら、私はどこへ行くのだろうか・・・。


 『輪廻転生』―・・・この世に再び転生すること。


私は前世で何をしたというのか。私の魂はさ迷い続け、救われることは許されないのか・・・。


誰か・・・私を・・・