花みちる
確かな絆に生まれた奇跡
確かな絆がここにあり、そこからこの奇跡は生まれたのだと思います。切ないけれども幻想的で、ラストでキラリと光る一筋の希望には、胸の内がキラキラと輝きました。
正直な感想を述べさせて頂きます。
最初にお断りさせて頂きますが、誤字脱字もほとんどなく、丁寧に物語を構成されている作者様だと思いました。それを踏まえて、みちる個人の独断で物語について述べてしまいます事をご了承下さい。
・長さのわりに詰め込みすぎかな、という印象を受けました。P17の3人とのコメディ的なやりとりや、P55のちっ、これじゃあ~などのちょっと軽い表現が所々気になってしまい、作者様がこの物語に与えようとする雰囲気、コンセプトが、少しブレてしまっている(もしくは定まっていない)様に感じてしまいました。
偉そうに申し訳ありません…
・猫が話す、猫が必要以上に人間を慕う(猫は場所につく生き物です)等は物語ですので目を瞑るとして、プロローグから15才になった猫の「年齢の差」が感じられなかったのが惜しい所です。猫の15才は人間にすると100才近いでしょうから…そこにはリアリティーがあった方がいいかと思います。