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ある秋、看護学校へ通う千波は研修で都内にある病院の小児科へ行くことになった。千波が担当することになった子供達の中に「百合」という7歳の女の子がいた。千波はその母親から「百合は小学校へ行ったことがなく、ランドセルを一度も使わないまま机に置いてある」と聞く。ある朝の検診の時に百合に「クリスマスにサンタにお願いしたいことがある」と言われた千波は帰宅途中に見つけた生地屋で端切れの布を大量に買い、連日昼休みを利用して小児科の子供達にパッチワークで靴下を作り出した。やがて周囲の協力も得られ、子供達に出来上がった靴下を渡す。すると、字が書けない百合はあるものを靴下に入れた。