何の変哲もない、普通にいるような男子。
鬼龍 魔夜輝キリュウ マヤキ
。
普通に学校に通い、普通に友達とはしゃぎ、普通にこの世を過ごす。
だが、そんな普通の日々が、突如にひっくり返った。
体に、異変が生じ始めた。
突然長くなる爪。
それが最初の異変だった。
切っても、次の日にはまた長くなる。
──時が流れ始めた。
グロテスクな表現が、含まれると思います。
苦手な方は、観覧をご遠慮下さい。
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「俺は…普通に生きて…普通に楽しんで…
また、皆と笑い合いたいだけなんだ…
だから、復活なんざさせやしねえ。
だけど、あんたを恨む気はない。
父さん……あんたがいるから…俺が生まれてきたんだもんな。
そこんトコは、感謝するぜ。
───ありがとう」
ただ、それだけだ。
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