むかしむかし
山のそばに、雪女の村がありました。
雪女たちは、困っている人びとを雪と氷で助けてあげます。
「ありがとう」
「ありがとう」
雪女たちはたくさんありがとうをもらって、とてもいそがしいけれども、幸せにくらしていました。
ある日山が怒って、シャワーよりもあつい、どろのようなマグマをたくさんはき出しました。
村人はおかの上ににげましたが、雪女の村はマグマにのみこまれました。
雪女たちはみんなで山を冷やします。
次の日もまた次の日も、マグマは止まらず、次の日もまた次の日も、雪女たちは山を冷やしつづけました。
なんとか山はしずまりなりましたが、雪女たちはつかれて死んでしまいました。
死んだ雪女たちの体は、たくさんの雪と氷になって、山は雪山になりました。
その山には、今も雪がふっているそうです。
おわり。
「この童話には続きがあるんだ」