遠野ましろ
他と違わせる個性を
※『携帯彼氏』の企画自体を知りませんで、的外れご容赦下さい。
恋愛もの+誰かが死ぬ→女子高生一人称がとかく多いiらんどにおいて、比較的思いつきやすい展開。
ならばどこで個性を、といったら、キャラクターや描写。
共感させる心理描写、抉る想いは描かれていました。
レビューで褒められている部分は概ね同意ですので、他の点を。
先ず、文章を整える余地有り。空白、記号、改行の扱い。
それと、ヒロインに魅力が欲しい。
陸人が惚れる要素一つ挿すだけでも説得力が増すかと。
設定全体を再考しても、やや疑問。
岳人と陸人の双子、先輩のキャラクター設定。
女子集団が攻撃的な理由も、岳人と仲睦まじい頃に冷たい目線を注ぐ場面描くとか、ワンクッション足すだけでも違う気が。
岳人と陸人を呼び違える場面も、たった一人愛した人間と何故間違うのか逆に疑問符。
双子が鏡映しに似ているのかもしれませんが。
他、岳人が轢かれた場面に二人が同席していた理由も。
普段の自分の評価基準だと★四ですが、『-水仙花-【完】』を読んで敢えて。
自分にしか書けないものの意識をもっと。