日常が終わりを告げ、その悪夢は始まった。
使った者の精神、肉体を蝕み変貌させてしまう薬。
日常から抜け出すかのように静かに起きる猟奇事件、衝動を抑える為に、欲望を満たす為に、悪魔と化した者達が奏でる死の旋律。
二〇〇五年六月、何も聞こえないような静かな夜にその事件は起こった。