「危ない!そんなとこ登っちゃダメだよ!」
学校の帰り道、私は奇妙なものを見た。
その奇妙なものとは・・・
電柱の上に立っている男の子だった。
「なにやってるの!?落ちたら、死んじゃうよ!?
早く降りてきて!」
そう大声で叫ぶと、彼は振り向いた。
そして、すごく驚いた顔で
「お前、俺が見えるのか?」
そう言った。
「見えるの・・って見えるに決まってるでしょ!?」
私は彼が何を言ってるのか一瞬分からなかった。
「へぇー・・俺、幽霊なんだよ?」
彼は表情を少し曇らせてそう言った。
「・・幽・・霊?」