火事で家も家族も失った椎名真琴。生きる希望を失った真琴はある日、病院の屋上から飛び降り自殺をした。死んだはずの真琴が目を開けるとそこは壬生浪士組の屯所だった。




ひらひら、ひらひらと舞い落ちる雪片―――…




落ちては消える儚い雪の花びら―――…





あなた達の生き様はまるで

その“風花”のようでした――…。




他の人たちから見れば彼等は血も涙もない“鬼”

だったのかもしれない。




でも、あたしは知っている。




あたたかくて、優しい彼等を、




どんなことがあっても




最後まで己の信念を貫いた優しい仲間たちを―――。





あたしは決して忘れない――





誠の名の下にただただ、己の信じた道を

突き進んだ新撰組の仲間たちを―――…。