カウントダウン<完>

作者春日

助けて、と


何度も叫んだ。


だけど、


その声は


周りの騒音に


かき消され


誰の耳にも


届かない。


もし誰か一人でも


その騒音にまみれた


悲しい叫び声に


気付いたなら


何かが違っていた


のかもしれない。