科学技術の集積により、空前の繁栄を迎えた美濃・土岐自治州。
だが、幾多の労苦・試行錯誤の末にようやく積み上げた技術と繁栄を、横合いから手を伸ばして奪い去ろうとする者たちが現れた。
奥州地方を勢力範囲とする火群の宮家から皇太子妃となった魔女・煬妃と、彼女ヘの忠誠を誓った煬妃親衛隊。
彼らの策謀によってあらぬ罪を着せられ、滅ぼされた州知事犬神龍兵の無念を晴らすため、その妻子、『わかば・ジンギ・さおり』は素性を隠して、復讐の時を伺っていた。
名前もそれぞれ『芙美子・剛徳・晶子』と改め、越前・三国自治州の港町で秘かに暮らしていた母子だったが、やがて芙美子は職場の上司『夏目高太郎』と再婚。
一家にやすらぎのひとときが訪れていた・・・。