男の周囲は、たった一人の人間によって、踏み荒らされた。 それは決して罰されることはない。 事実を一人の人間の経験として綴る、エセノンフィクション。

 脳が力を制御出来ず、性欲を制御出来ず、感情を制御出来ない。

 重度の知的障害者とはそういうものだ。

 この小説によって語られるのは、重度の知的障害者に対する誹謗や中傷であるつもりはない。むしろ周囲の健常な人間に対する誹謗や中傷、あるいは警告である。

 この小説を読むのは、どちらかと言えば重度の知的障害者を擁護する立場の人間や彼らの親族であってほしい。

 ここに語るのは全て私が聞き集めた重度の知的障害者による無垢なる悪行の数々を書き連ねるからだ。

 彼らとは切っても切りきれぬ縁のある人々も、これを読んで是非重度の知的障害者に対する理解を深めてほしいと思う。

 偏った見方しかできない連中の出版物などよりもよほど真実味があると筆者は自負する。

 改めて記すが、筆者は重度の知的障害者を誹謗中傷する気は一切なく、むしろ周囲の人間が彼らに対する理解を深めることの助けになれば。と思って記したものである