時は幕末、明治維新まで、あと十数年という頃。ふたりは出会って、そして時代の波にのまれた。京でのお話です。
願わくば、あなたと月へ。
知ってる、
知ってた、そして願ってた。
あなたに、災いが降ってきませんように、と。
この時代に生きるあなたは、諦めたように笑うけど、
でも、きっと―――。