ごく普通の女子高生柊ひなたは、ある日突然黒い靄に襲われそうになったところを同じ学校の男子生徒に助けられる。
その彼の名は柳弦太。
厄祓いを家業とする一族の中でも、"神格の鼠"と呼ばれる強大な力をもった獣を体内に宿し、その力を自在に操る『朱い瞳』の持ち主だ。
生きてきた世界が全く違う二人だったが、この日出逢った事で、ひなたの中には弦太の力を癒やす『巫女の力』があった事が判明する。
これは偶然から必然へと動き出した恋物語。
己の欲と向き合う姿が互いの心に様々な波紋を広げ、次第に惹かれ合っていくひなたと弦太。
日に日に増していく獣憑きの弦太の愛情表現にひなたは戸惑いながらも、その甘さにどんどん飲み込まれていくのだった。
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