何ごとにもやる気を持てず、日々の生活に何も充実感を感じられず毎日早く死にたいと思っている少女羽端希(はずき)。
ある日体調を崩し、病院へ行くと生死に関わるような難病と診断される。しかし、死にたいと思っている羽端希にとってはショックを受けるようなことはなかった。家族や周りは悲しみや焦りを感じているが、羽端希本人は何も感じられない。苦しい治療や周りの雰囲気に合わせること。生きること。全てに疲弊していく。ある日そんな気持ちで院内を歩いていると同じく闘病中の少年凛(りん)と出会う。彼と出会い彼を知っていくたび羽端希の心は少しづつ前向き変わっていく。