人の目を見るだけで考えていることがわかってしまうという特殊能力を持っている山下螢は、幼い頃から人との接触を極力控えている。
俯いていても怪しまれない職場として選んだ火葬場。ある日、火葬場にきた人の心を間違って覗いてしまい、荼毘にふした夫を殺そうと計画していたことを知る。その事実に戸惑っている中、冥界葬儀社・猫田亮平と名乗る人物が螢の側にあらわれた。
不躾に「おまえ、サトリだろ?」と告げられ、閻魔大王の裁きを円滑に進めるために発足された冥界選別人である猫田の助手になって欲しいと依頼をされた。
半信半疑の螢を異界まで連れて行き、実際の職務を説明する。何を手伝えばいいのか確認すると、地獄や極楽へ行く人は簡単に選別できるが、死亡予定日の7日前から調査してサトリの能力で人間の本質を見抜いて転生出来るかの判断材料を集めて欲しいという。
戸惑いながらも手伝ってもいいと告げた螢と、バディを組む猫田との選別作業奮闘記。