あらすじ
人間界と隔世された天界では神と悪魔が敵対していた。そこで劣勢に立たされていた悪魔は人間界にいる悪魔の血を引く少女、インハートである大門鈴鹿(だいもんすずか)に助けを求める。その少女だけが神を打倒できるかもしれない唯一の存在だった。
しかし神もまた人間界へと降り立つ。鈴鹿を探すビルデとサタンに待っていたのは神からの制裁だった。
神の力を授けられた高校生天谷神二(あまやしんじ)との対決、人間の犯罪者を使っての鈴鹿への襲撃――。
このままでは、普通の人間にも危害が及ぶと考えた鈴鹿は悪魔と協力し、神と対峙することを決意する。
そして、魔界を壊滅させた神が同じクラスメイトの神崎千代だと知る。始めはクラスメイトである千代との対決に逡巡したが、友達である三上初香(みかみういか)が殺されたという事実を知り、鈴鹿は千代を倒すことを決意した。そして、悪魔の力を発現させる悪魔妙薬を食べ、鈴鹿は千代と対決する。
だが結果は惨敗。インハートである鈴鹿がなぜ? と思うビルデたちに千代は説明する。本当のインハートは鈴鹿の幼馴染である崎本麗華(さきもとれいか)であることを。
すべては、神崎千代の策略だった。親友である鈴鹿をコケにした自分に対して、麗華が怒りを覚えれば本気で戦ってくれるのではないかとそう思ったから。千代は強い奴と戦うことを生きがいにした戦闘ジャンキーだった。ただそれだけのために千代は鈴鹿がインハートだと悪魔たちに教え、だましたのだ。
それを知った、本当のインハートである麗華は千代を倒すことを決意する。人も殴ったことがないようなお嬢様の麗華にとってその決意は相当なものだった。
同日、魔王であるサタンも殺されてしまったビルデは千代への敵意をさらに強める。
翌日、インハートである麗華、ビルデ、神二、鈴鹿のことが好きな普通の人間である陣貝徹(じんがいとおる)、使い魔であるブブの活躍や、神の仲間の裏切りにより、なんとか千代を倒すことができた。
そして事態は収束したかに思えたが、千代を倒した後、目の前に現れたのは意外な人物だった――。
世界五分前仮設。死のリセット。仲間の裏切り。人間の身にして神へと成り上がる少女。
あらゆる思惑が交差し、人間の神への冒涜が始まる。
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