ゴブリンの住む坑道から離れた森に住むリエル。
ゴブリンの両親と共に住む彼女は、実はゴブリン夫婦に拾われた人間の少女だったのだが、それを知らない仲間のゴブリンから「醜い化け物」と呼ばれ、その容姿をからかわれ虐められていた。
そんな日々の救いは拾い集めた本や、自分の絵を買ってくれた旅人からもらった不思議な言葉の書いてある「綺麗な本」を朗読することだった。
そんなある日、出掛けた両親が戻って来ないことに不安を抱いて探しに行ったリエルは途中で出逢ったサイガと言う人間の男性と共に、坑道へ向かう。
そこには仲間のはずのゴブリンによって瀕死の状態に追い込まれた両親の姿があった。
それを見たリエルは激しい怒りとともに、自らの異変に気付く。