侯爵家の娘でありながら、剣の腕を見込まれて王女の護衛騎士になって十年。王女が外国に嫁ぎ、そろそろ独り身で生きることを考え始めたジュディットは、酔った年下の第三王子ルシアンに冗談で嵌められた〝王子妃の指輪〟が抜けなくなってしまう。
それは指に嵌めると、自動的に王子の婚約者になるという王国中の女性の羨望と夢の詰まった指輪。『一度嵌めると一生取れないなんて、どう考えても呪いの指輪。唯一、指輪を外す方法は、王子が死ぬしかない。それならば』と覚悟を決めた彼女の前で、次々と事件が起きる。
これは、呪いの指輪を外して婚約破棄したい生真面目過ぎる女騎士の物語。
※2023/04/04「それは呪いの指輪です。~年下王子はお断り!~」から改題。
ファンタジー
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