日比野 蓮(ひびの れん)23歳。元・レディースの総長。
大学卒業後に勤め始めた会社を辞めてからというものの、実家で自堕落な生活を送って早3ヶ月。
堪忍袋の緒が切れた母親から『働かざる者食うべからず』という家訓と共に言い渡された再就職はなんと家政婦。
当然拒否する蓮だが、働かなければ家を追い出すと言われ、渋々その任を受けることに。
だが家政婦の仕事は想像以上にハードで、受け持つことになった家庭は家族仲が崩壊寸前だった。
気位の高い長女はいつまで経っても心を開かず、挙げ句の果てには蓮を追い出そうとする。
慣れないメイド服を着せられ、悪戦苦闘しながら家政婦としての範疇を超えた仕事をする蓮は問題だらけの雇い主たちに迎え入れてもらえるのか、そして社会復帰出来るのか。
笑いと涙に溢れる日常が蓮を待つ――