「私の小説のネタになりそうな、多くの面白いお話をご存知である、と。由羅ちゃんにはそう聞いているんですけど。そういうものをお話していただける、ってことでよろしいんですよね?」
親戚の少女、西垣由羅と同居しているという奇妙な美青年・黒須澪。
作家である雅之は、ホラーの連作短編のネタに悩んだ結果、彼を尋ねることにしたのである。なんでも、澪はそういう話をするのが大の得意だというのだ。
やがて雅之が耳にするのは、この世のものとは思えぬ数々の怪奇の物語。
これは変幻自在の一人の邪神・黒須澪に関わってしまった人間達が、欲望の果てに堕ちていく――そんな奇怪な、八つの物語である。
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