内羽さつきは中学二年生の女の子。
水無月町という田舎町で退屈な日常を送っていたが、その生活は『若君』の目覚めによって一変する。
『若君』といっても子供ではない。その正体は江戸時代の昔より目覚めた吸血鬼であり、内羽家が代々仕えてきた殿様だったのだ。
そして内羽家には代々守ってきた秘密があった……
内羽家の女は吸血鬼に血を与えることができる特別な家系であり、何世代にもわたって若君の血液の供給源となっていたのだ。
かくして二人の運命は交錯し、時代錯誤の殿様相手のコメディーが幕を開ける。
だが同時に街中では吸血鬼の仕業と思われる不気味な事件が発生していた……
※本日9月20日に完結しました!