歌が精霊に力を与え、精霊によって生活が成り立つ世界。
領主からも見放され、精霊のための歌い手の奏者もいないため、奏者の代わりに歌って故郷を盛り立てていたアイダは、たまたま発見してくれた神官により、天空に浮かんでいるラガート音楽学校に入学して奏者の資格を取るよう勧められる。
わくわくして入学したアイダだったが、その日のうちに「呪歌を歌っている」と退学の危機に瀕してしまう。
アイダの歌っていた歌は、この国では禁じられていた旋律を使ったものだったのだ。
右も左もわかっていないアイダの世話を焼く聖歌隊出身のチェルシー。
学園内を冒険している楽器職人見習いのエリオット。
強面ながらも実直な神殿騎士のベネディクト。
甘いマスクで陽気な貴族のザックス。
彼らと交流を重ねながら、やがてアイダはこの学園に隠された謎を紐解いていく。
ただの学園生活が、国を揺るがす大騒動になるとは、知りもしないで。