憧れていた人には、今は亡き夫がいた―
高校生の晶良は気だるげな毎日に、何となく嫌気がさしていた。
ある日偶然居合わせた二人。いつもと少し様子の違う彼女、晶良の憧れの人は、彼に亡くなった夫の話をする。
知る由もなかった彼女の姿を見て、今まで何も知らなかった晶良は、心のどこかが欠けていくのを感じた。
夫にどこか似ている晶良。彼女は、晶良を見て何を思っていたのか。
うっすらと、潮風のように淡い恋。
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