ルーツについての考察

作者ゆにば

[日本人のルーツについての考察]

言うまでもなく日本人は北方系のモンゴロイドの一種であることは間違いない。アフリカで誕生した猿人~原人~新人(一連のホモ属)がおおもとのルーツなのであるが、数十万年前にアフリカを出てアジア東部に分布していた原人たちは途中で滅び去って断絶しており、モンゴロイドの直径の先祖ではないことが最近遺伝子研究の深化により判明した。約10万~7万年前に再度アフリカを出たグループが、ネアンデルタール・・・クロマニヨンなどを経てコーカソイドやモンゴロイドやポリネシアンなどに分化し地球を席巻しているのだ。

人種の分化は体つきや肌の色や目の色、髪色や髪質、運動能力や消化器官にわたるまで気候や生活様式などによって身体的特徴の変異は多岐に及んでいる。ちょうど犬がセントバーナードやチワワや柴犬やシェパードやチャウチャウやボルゾイなどに分かれているのと一緒で、犬種の見た目が大きく異なっていても同じ犬であるように、人種の見た目が大きく異なっていても同じく人(ホモサピエンス)なのである。

それが証拠に見た目のいかんに関わらずどんな犬同士・人同士でも適齢期であれば交配可能なのだ。できうるならばカクテルを作るシェーカーで材料を振り混ぜるように、全ての人種を混ぜ合わせてしまえれば人種差別問題などたちどころにして雨散霧消することであろう。まあたとえ人種差別が全く無くなったとしても、貧富の差や信教の別あるいは思想や住んでいる国によって対立するだろうことは火を見るよりも明らかではあるが・・・悲しいかな太古より現代に至ってもなお人の最大の天敵は人なのである。

ともあれ北方系モンゴロイドである日本人の身体的特徴は、肌色は黄色(実際には肌色の肌をしていて色白から地黒まで幅があり、さらには太陽の影響により変化対応が可能である、冬は白っぽくなり夏は黒っぽくなれるという特徴を持つ)茶~黒い目・黒髪・ほぼ直毛・幼時にはモンゴロイドの特徴であるおしりに青痣のような蒙古斑を持ち、雑穀食に適応していて腸が長く胴長短足であることが多い。近年食生活の変化や椅子に座るなど生活様式の変化などの要因で、当てはまらない人も増えてきているが。顔つきは基本的にのっぺりしており起伏に乏しいことが多い。

大雑把にではあるが地球上の代表的な他人種の特徴も挙げておくと、大本家であるアフリカンでは肌色は黒~褐色、茶~黒い目・髪色は赤褐色~黒で縮毛。顔つき身体つきは部族間でかなりの差異があるが、総じて視力も含めて身体的能力が素晴らしく高い。ポリネシアンでは、肌色は褐色、茶~黒い目・髪色は赤褐色~黒でほぼ縮毛。コーカソイドでは、肌色は白色~黒褐色で目鼻立ちのくっきりした彫りの深い顔立ちである。(インド人などもコーカソイドの一種である)、目は青~緑~茶~黒い目までバリエーションに富む、髪色は黒色~褐色~茶色~赤毛~金色までバリエーションに富み、ほぼ直毛。ただし髪色についてはどの人種であっても、老化が進むと白色になることが多い。

日本人の言語的特長としては、テレビの普及によってかなり軽減してきてはいるが話し言葉は地域により発音や抑揚や単語などにかなりの差異がある、文法的にはウラル・アルタイ語系列の言語であり世界の趨勢からすれば結論が頭に来ない少数派に属し、中国由来の漢字とそれから派生したかな文字と、意味から独自に創り出した国字とを書き文字にしている。文化的特長としては古い中国の文化と古い朝鮮の文化の影響を強く受けたもので、元の地域ではすっかりすたれて失われたものがいまだに色濃く残っていることが多い。氷河期が終わって大陸と地続きではなかったので、根こそぎ前体制や風習が根絶やしにされることなく続いてこれたことがその主たる要因であろう。ここ70年ばかりは敗戦によって実験的な比較的自由度の大きい民主主義社会が形成され、因習にとらわれた抑圧的な封建社会からその影をやや薄めた様相を呈してきている。