◆相田桃(あいだ・もも)は、俺サマと煩い冥王洲魁人(めいおうす・かいと)に一方的に好かれている。桃は、魁人にコーヒーを頼まれて給湯室にいたが、いきなりそのイケメンに壁ドンされた上、強くキスをされた。桃は、その気がないので、ショックを受ける。そして、海の遥か向こうへ気が遠のいてしまうと感じるキスだったが、そこに彼の愛はないとも思い、払いのけた。桃が誰かに見られると思っていたら、案の定、お局の社長秘書、弓削(ゆげ)が現れ、二人に絡んで来た。すると、魁人は桃の素直で可愛い内面を好きだと思っていることが分かる。思えば、同じ大学で文学部出身だったこともあり、栞を贈るなど、友達だった頃があった。だが、給料をよこせと金銭的束縛に出る魁人に、桃は価値観のずれを感じる。係長魁人の左遷の理由は、社長夫人への失態だった。弓削にからかわれる。それから、暫くして、左遷された土地に一緒にドライブで向かうと、魁人はもう桃にキスを強要しなくなっていた。缶コーヒーを手渡すだけで心地よく、会話も弾む。俺サマさえ取れれば、幸せ保障六十年よりももっと一緒にいたいと思う桃だった。
◆登場人物
相田桃(あいだ・もも):庶務課
冥王洲魁人(めいおうす・かいと):元係長
弓削(ゆげ):社長秘書
◆よろしくお願いいたします。
歪んだ愛
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