第11回：2017年度 受賞作品一覧
大賞
捧げ華～濁りの君よ～
受賞コメント
この度は大変素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
まるで夢を見ているようで、未だに驚きと感謝と嬉しさで胸が苦しいです。
『自分の書いた物語が本になる』
それが、物語を書き始めた頃からの私の夢でした。
叶うはずがないと何度も諦め、それでも諦めきれず、ずっと夢見てきたことでした。
その夢が現実になった今、ただただ信じられない想いでいっぱいです。
本当に夢ではないのか、未だに胸がドキドキしています。
その夢を叶えることができたのも、ひとえに私の作品を読み、応援してくださった読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
この作品と出逢ってくださったすべての方に、最大級の感謝を！
私の想いが貴方に届くことはない、だけど──
「貴方が好きです。それが、今の私のすべて」
身分の差も、運命もこえた純愛！
ふとしたことで関わりを持った、庶民の桜子と華族で軍人の零。女性を蔑むような零に反発を覚えていた桜子だったが、一途で誠実な零の姿に次第に惹かれるように。しかし、身分違いの恋など許されない大正時代。打ち明けることができない想いを抱えた桜子だったが、零もまた、桜子に惹かれはじめていた──。しかし零との婚約を目論む上官の娘の陰謀で、桜子は誘拐され遊郭に売られてしまう。危ういところを零に救い出され、気持ちを確かめ合った二人だったが、さらに過酷な運命が待っていた──。