ピアノを弾いて?君はいつもそう口にするのに僕は気付くのが遅かったんだ。
世界で一番綺麗なメロディーを君に贈る
当たり前の日常は一瞬にして崩れ去る。
ピアノを生き甲斐にしていた僕の側にはいつも君がいた。
君の姿は見たことがない。
僕はそれで良かった、そんな関係が良かった。
いつも君は嬉しそうに、楽しそうに言うんだ。
ーねぇ、ピアノ弾いて?
君が、そう言っていてくれていたのに。
僕は、全ていつも失ってから気付く。
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