聖女カレンは人の心を『見る』ことができる。
視線に込められた『温度』で向けられている感情が『好き』か『嫌い』かがはっきりと見えるのだ。
それ故、幼い頃から王宮で重宝されてきた。
しかし、王に臣下が向ける感情だけで采配される人事に政治は乱れた。
さらに国王の愛妾が見せる『暗殺を目論む冷たい視線』を指摘してしまってからは、王からも疎まれ、王宮から追放される羽目になる。
行くあてもなく街をさまよう彼女の前に現れたのは第三王子ラッセル。
市井に溶け込み、窮屈な王宮を離れ、騎士として勤め『騎士殿下』と呼ばれている彼はカレンを助けてくれた。
ラッセルの支援と紹介で彼女は街のお見合い斡旋所に就職し、第二の人生を歩むことになる。
小説家になろうにも掲載中です。
お見合い成立に奮闘するカレン。そして彼女自身もラッセルに淡い恋を抱き始める。
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