見渡す限り広がる赤土の大地、アムリア大陸。そこに暮らすヴァンは、体に武器生成陣を持ちながらも生成を一度もできたことがなく、学校で『脳無し』と呼ばれていた。蔑まれながらもいつか遺跡発掘などを請け負う冒険者になることを夢見て、努力を続けるヴァン。
ある日、学校に一番近い遺跡には実はまだ発見されていない空間があり、そこにはお宝が眠っているという噂を耳にする。学校の演習で使われるくらい発掘されつくしている遺跡のため、ただの噂だとはわかっていたがヴァンは夜に一人で忍び込んだ。魔物に襲われて最深部に追い込まれ、逃げ出す方法を考えていたヴァンの横で、隠し扉が反応した。思わず中に入ると、そこには人間の入った箱があった。
冷凍睡眠されていた旧人類の少女が目覚め、魔物が迫りくる中、彼女はヴァンの武器生成陣の『限定解除』を行う。魔物を倒した後、ヴァンはあらゆる武器が生成できること、しかし誰かがロックをかけていたことをフィーリアに教えられる。更に、彼女が病に侵された旧人類であり、荒野の先にある古代都市にあるであろう治療薬がないと死に至ることを知り、ヴァンは彼女と旅立つことを決意するのだった。