白皙の肌に金色のおぐし、鍛えられた体躯に柔らかな物腰。センス、実力、そのすべてにおいて一級品。イゼルモ国の至宝とまで謳われる完璧な青年、ヴィルト家公爵子息、シャルル―。
「君を愛している!ああもちろん君も!それから君も、あなたも、そこの筋肉が素敵な彼も!」
が、何故か無節操な告白の悪癖アリ。(※人種年齢性別問わず)
完璧なはずなのに悪癖のせいで全くモテない公爵子息をどうにかこうにか結婚させなければ、公爵家は後継ぎ不足で廃絶してしまう。
シャルルを立派な貴族へと育てあげるため、公爵家を守るため、そして何よりもシャルルの幸せを願って、シャルル付きのメイド・アンは恋心を押し殺し、全力を挙げて婚活をサポートするが……。
「アンがいなくなるなら意味ない。帰る。さよなら」
こいつまた縁談ご破算にしてきやがった!!!
…というかそもそも、この公爵子息ってどうしてこんな悪癖が?
ワケあり非モテ公爵と片思いメイドのすれ違い(?)婚活ラブコメです。