エリートなのに融通が効かなさすぎて、大企業を解雇された引間照は、ふと気づくとよくわからない面接を受けていた。
「では貴方は採用ということで」
「はあ」
「この駄菓子屋の仕入れを担当してもらいますね」
「はあ?」
狐耳がついた店主「稲穂」は理不尽に彼を雇用する。
稲穂が営んでいる駄菓子屋は、人ならざる者たちが訪れる場所だった。
「でも最近は妖怪さんも神様さんもなかなか来てくれなくて」
「はあ」
「なので人の子を適当に雇ってお客様のニーズにあったものを調達してもらうことにしたのです」
「はあ!?」
耽美系クズ人外の店主の無茶振りに、堅物サラリーマン(過去形)は耐えられるのか――!!